家族が病気になったり怪我をしたり、加齢によって身体機能が衰えてしまうと、介護が必要になってしまうという話はどこにでもある。しかし、多くの場合、そのような状況になると、何から手を付ければ良いか悩んでしまうようだ。だが、そのような状況になったら、まず落ち着いて現状を整理することが大切だ。
介護をするためには、病院の先生や介護の専門家など、様々な人達のサポートを受ける必要がある。その際、介護する人が今どういう状態なのかを分かっていないと、適切なアドバイスを受けることができなくなってしまう。したがって、しっかりと現状を伝えるためにも、以下のようなことをチェックしておこう。
まず、要介護者の心身の状態を観察してみてほしい。怪我が原因なら、病院でどういう治療を受けて、退院した後の回復具合はどうなのかをまとめておこう。そして、可能な場合は、主治医から回復の見込みについても意見を聞いておくといいだろう。そして、要介護者の状態が把握できたら、本人が自力でできることとできないことを聞き出してみることが大切だ。「トイレは自分で行けるが、階段の上り下りはできない」「身の回りの片付け程度はできるが、炊事は難しい」など、具体的に日常生活で困っていることを明確にしておくと、ケアマネージャーと面談をするときに、要望を伝えやすく、それをケアプランに反映してもらいやすくなる。
家族が要介護状態になってしまうとショックを受けてしまうかもしれないが、介護サービスを上手く利用するためにも、一つずつ冷静に確認をしてみることが大切だ。