高齢者がいる世帯に知っておいてほしいこと

介護の問題は誰の身にも起こり得ることだ。徐々に日常生活が困難になる認知症のようなケースもあれば、脳梗塞のような突発的な病気や交通事故などで突然介護状態になるケースもある。そのため、ある日突然介護が始まっても慌てないように、日頃から備えをしておくことが大切だ。例えば、役所や銀行などの書類を整理したり、介護用の貯蓄をしておいたりしておくことは、すぐにでも始められるので、ぜひやっておいてほしい。

介護が必要になると、多くの場合は介護サービスを受けることになるだろう。しかし、介護サービスを受けるためには、様々な手続きが必要になる。そのため、本人のみならず、家族も役所での手続きや銀行の管理で困らないようにしておく必要があるのだ。「健康保険証の場所すらわからない」という事態や「どこの銀行に預金があるかわからない」という事態にならないように、家族間でしっかりと情報を共有しておこう。

それから、教育費や結婚資金などの目的を持って貯蓄をしている人は多いが、介護のために貯蓄をしている人はあまりいないかもしれない。しかし、一家の大黒柱に介護が必要となったときは、貯蓄があると精神的にも安心できる。特に、入院の必要はないが、働いてお金を稼ぐことが難しいというような場合は、介護費用ばかりが嵩んでしまう可能性がある。出費が増え、収入が不安定になると、介護する家族は精神的にも追い詰められてしまうので、多少なりとも貯蓄をしておくほうがいいだろう。介護にかかる費用は、コチラにまとめられているので、貯蓄する際の参考にしてみてほしい。